補聴器外来とは
年齢が高くなるにつれ、聞こえが悪いと感じている人の割合は増えていきます。聞こえにくいと感じたら、まずは耳鼻咽喉科で診察を受けることをおすすめします。聴力の低下の中には、治療により回復が見込めるケースもあり、また病的に進行する場合もあるからです。治療による回復が見込めず、難聴による不自由さを感じておられる場合は、補聴器の装用についてご説明することとなります。補聴器外来では、難聴による日常生活でのコミュニケーション能力の向上のために適切な補聴器を作成し、聞こえのトラブルの解決を目指します。
このような症状の方は当院をご受診ください
- 聞き間違いが多い
- 話しかけられた際に、聞き返すことが多い
- ほかの音が重なると、会話がうまく聞き取れない
- テレビを観る時、家族と同じボリュームでは聞き取りにくい
- 銀行や医療機関の窓口などで、名前を呼ぶ声が聞こえづらい など
補聴器の役割
補聴器の本来の役割は、耳の遠い方が、そのままの状態では聞くことが困難とされる音を増幅して聞こえるようにすることにあります。そのため、装着することで以前と全く同じように聞こえるということではありません。ただ、今まで聞こえなかった音が聞こえるようになることで、生活上不便を感じていた環境を変えられるようになります。また、「補聴器をつけているけど聞こえが悪い」など装用している補聴器に不満を感じる方も多いです。
クリニックでは補聴器の専門家チームを作り、「聞こえが改善する補聴器」を作成することを目指します。また、今つけている補聴器が聞こえに適合しているかを判定し、的確なアドバイスを行います。
補聴器購入にあたっては、身体障害者の購入助成、江東区の購入助成、医療費控除を受けるための書類作成にも対応しておりますので、気軽に来院ください。ただ、すでに購入された補聴器に関しては助成を受けられない場合がありますので、補聴器を購入したい場合にはまず当院へ受診してください。
補聴器外来の流れ
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診断
耳の状態や聴力などの検査を行って難聴の診断を行い、補聴器の必要性や適応の有無を判断いたします。
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ご相談
診断結果に基づき、補聴器に関する相談・説明・試聴などを行います。
※補聴器は、使用を開始した後もしっかりとアフターケアしていく必要があります。当院では2週間程度の試聴を行っていただき、その間も問題が生じていないか確認していきます。 -
補聴器の製作・調整
補聴器装用をご希望された場合には、補聴器を製作し、さらに調整を行ったうえでお渡しいたします。その際には、取り扱い方法などもご説明します。補聴器外来の受診時に、補聴器が適切な状態かを補聴器適合検査により適宜判断し、補聴器を調整します。
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アフターケア
日常生活での使用状況に合わせ、定期的に微調整やお掃除、点検を行います。